[シルモ行こうぜ!⑤]MASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!

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メガネコラム : 017

[シルモ行こうぜ!⑤]MASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!

1967年からフランスで開催されているメガネの国際見本市「Silmo Paris(シルモ・パリ)」は、ヨーロッパ最大級のメガネ展示会であり、世界の名立たるハウスブランドが集結するメガネバイヤーの聖地。今回は“メガネ界のアカデミー賞”と言われるSilmo d'Or(シルモドール)授賞式の様子をお届けします!

無名が一夜で世界的ブランドに!
“メガネ界のアカデミー賞”。

毎年秋にフランスで行われるヨーロッパ最大級のメガネ展示会シルモ・パリ。 前回は会場や美女スナップを含めたナンパなシルモレポートをお届けしましたが、続いてはアフターパーティの様子をお伝えします。


そうです、Silmo d'Or(シルモドール)2016の授賞パーティに潜入してきました! “メガネ界のアカデミー賞”と言われるシルモドールは、1994年に創設されて今年で23回目。メガネフレーム、サングラス、 スポーツ、レンズなど、部門ごとに創造的かつ革新的な製品に贈られます。かつて、無名だったアイシーベルリンが1998年に同賞を授賞したことで、一気に世界的なブランドに成長したのは有名な話。つまり、シルモドールの授賞は“メガネ界のシンデレラストーリー”実現の切符でもあるのです。


しかも、ここ数年は日本のメガネブランドがシルモドールのグランプリ受賞が続いています。例えば、2013年には福井県鯖江市の工場ブランド、FACTORY900(ファクトリー900)がサングラス部門でグランプリを、2015年には審査員特別賞を授賞しました。


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シルモドール2015で審査員特別賞を授賞したファクトリ−900の「FA-087」。写真は公式ブログより。


また、福井県にメガネ産業をもたらした増永眼鏡は2013年には審査員特別賞を、2014年にはサングラス部門、2015年にはメガネフレーム部門でグランプリを授賞しています! これまで海外では日本のメガネは「技術力」が評価されてきましたが、ここに来てデザインも認められているのです。


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シルモドール2013で審査員特別賞を授賞したMASUNAGA since1905の「Masunaga GMS Limited 2013」。


そして、今回のシルモドール2016のメガネフレーム部門でノミネートされたのが、日本のMASAHIROMARUYAMA(マサヒロマルヤマ)です。


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シルモドール2016のメガネフレーム部門にノミネートされたマサヒロマルヤマの「Broken」。


デザイナーの丸山正宏氏が2011年に立ち上げたマサヒロマルヤマは、「unfinished art(未完成のアート)」をコンセプトに、手描きのラフデザインの要素をメガネに落とし込んだり、ハサミでカットしたような非対称のデザインを提案したりする前衛的なブランド。そして、マサヒロマルヤマを含む5ブランドのノミネートから、メガネフレーム部門のグランプリが決まるのです。


シルモドールの授賞式は、シルモ初日の9月23日の夜にパリ市内の別会場で行われます。ちなみにシルモの会場では午後にプレス向けの投票イベントを開催。僕もちゃっかり投票してきました。ひいき目なしにマサヒロマルヤマに一票!


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さて、初日の取材を終えて、いよいよ授賞式に。ともに会場に向かうのは、かつて丸山正宏氏と同僚だった、USH(アッシュ)あたらめYUICHI TOYAMAの外山雄一さんや、Bobby Sings Standard, (ボビー・シングス・スタンダード)の森山秀人さん、さらに仲良しのメガネ業界人です。


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それにしてもシルモドールってブランドが授賞するものだから、自分のブランドの人たちだけで感動を共有するものだと思っていました。でも、外山さんや森山さんは、他ブランドである丸山さんの応援に駆けつけている。その心意気がいいなと。東京発のブランドとしてめきめき頭角を現している“三山”は、上っ面だけでなく、深い所でつながっているんだなと感じた一瞬でもあります。

ゴージャスな授賞式で
各部門のグランプリを発表!

やってきたのはパリ中心部にある「Maison de la Mutualité」。アールデコ調の建物は、1931年にフランスの大統領ポール・ドゥメール氏によって設立されたもので、2012年には建築家ジャン・ミッシェル・ジムウィルモットの手によって全改装されたとか。


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授賞式は20時スタートですが、ガッツリ遅刻して到着したのは20時半……。


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急遽、結成された「マサヒロマルヤマ応援団」です!


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授賞の発表を前に丸山正宏氏と合流。少し緊張した面持ちです。


[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!

まずは2階のホールで立食パーティ。30分ほどすると、みなさんがゾロゾロと地下に移動していきます……。


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授賞会場キターーー! 思っていたよりも広くてゴージャス。なんでも約1700人が入るホールだとか。席に座って待機していると……ボン、ッツー、ボン、ッツー的なドラムやパーカッションの音が……。


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振り返ると黒人アーティストがアカペラで歌いながら登場!


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そのままステージに登り、盛り上げます。


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その後、シルモ・アソシエーションの会長であるフィリップ・ラフォン氏が登場し、開会の言葉を述べていよいよ授賞式がスタート!


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ここからは各部門のエントリーのなかからグランプリを発表していきます。まずはキッズ部門。グランプリはKNCOというフランスブランドのキッズフレームでした。発表のときにまずエントリーブランドが紹介されますが、自分たちの名前が呼ばれるたびに大きな歓声が上がります。ブランド側がどれだけシルモドールに懸けているかが伝わってきますね。


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その後もスポーツ部門やフレーム技術革新部門など、各部門のグランプリを発表。


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合間にはちょいちょい出し物が……。VRを使ったパフォーマンスやシャボン玉芸が。ここまででの所要時間は1時間程。取材の疲れもあってシャボン玉では眠気はマックスに……。


[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!
[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!

シャボン玉芸が終わり、いよいよメインのサングラス部門を発表し、パラサイトが授賞しました。次はお待ちかねのメガネフレーム部門です。


[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!
[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!

ノミネート作品が発表されて……グランプリは〜。


[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!
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BLAKE KUWAHARA(ブレイク・クワハラ)でした! ブレイク・クワハラ氏は日系三世のアメリカ人で、かつてKATA(カタ)というアイウェアブランドを手掛けていた人物。近年、独立して自身の名を冠したブランドを始めたばかりです。2枚目の写真はステージに上がってセルフィーを撮るクワハラ氏、なかなか憎めないおっちゃんです。そして、こちらが授賞したフレーム。


[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!

シルモドール2016のメガネフレーム部門でグランプリを授賞したブレイク・クワハラの「Kahn」。アセテートの多層を「面」で見せているのが斬新です。


その後、審査員特別賞が発表されて、受賞者がステージにあがってのフィナーレに。よくブランドのFacebookや報道写真などで見かけるシーンですな。


[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!

さて、初めてシルモドール授賞式に潜入しましたが、とにかく世界中のブランドがシルモドールにかける情熱の凄まじいこと。惜しくもマサヒロマルヤマはグランプリを逃しましたが、エントリーされること自体が凄く名誉のあることなんだと、現場で感じた次第です。はい。

デザイナーの丸山正宏氏に
シルモドールのその後を聞いてみた。

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……というわけで、マサヒロマルヤマのデザイナー、丸山正宏氏に話を聞きにやってきました。いや〜、今回は残念でしたね。


「悔しいですが、この体験が今後につながるように頑張りたいです」


ぶっちゃけ、僕はマサヒロマルヤマがグランプリを取るだろうと普通に思い込んでいたんです。シルモドールの投票イベントで他のフレームと比べたときに、お世辞抜きでマサヒロマルヤマがいちばん面白かった。


「ありがとうございます。もっとブランドの知名度を上げて、次に望みたいですね。シルモに4回出展して感じたのですが、そもそもフランス人は、わざわざ日本のメガネを欲しいとは思わないんです。フランスにはジュラ地方といったメガネ産地があり、歴史や文化もある。そのなかで日本のメガネを買うということは、フランス人にとっては『なんで日本産のワインを飲まないといけないんだ』みたいな感覚なのかも知れません(笑)」


なるほど、メガネ文化のあるフランスに日本のブランドが入って行くことは並大抵のことではないんですね。にしても、シルモでのブースはいつも賑わってましたね。


「おかげさまでシルモドールのノミネート効果もあり、今年のシルモはずっと調子がよく、多くの人がブースに訪れてくれました」


[シルモ行こうぜ!⑤]日本のMASAHIROMARUYAMAもノミネート! シルモドール授賞式に潜入!!

いい流れじゃないですか〜、来年のシルモドールを期待しています!


さて、今回のシルモ取材では日本ブランドの躍進を肌で感じることができました。今後は日本ブランドのブースもまとめて紹介するコーナーもあるのでお楽しみに!

Silmo Paris ACCESS
シルモ・パリ アクセス

  • ■会場
  • Parc des Expositions de Paris-Nord-Villepinte
  • パリ・ノール・ヴィルパント見本市会場
  • ■無料シャトルバス
  • ・ポルト・マイヨー駅前のBoulevard Pershing(ペルシング通り)大型バス駐車場より出発。所要時間は約40分
  • ・シャルル・ド・ゴール空港より出発。所要時間は約15分
  • ■電車
  • ・空港より。RER B線「Parc des Expositions(パルク・デ・ゼクスポジション)駅」で下車。空港ターミナル1駅の隣の駅です
  • ・パリ市内より。電車RERのB3線「Roissy-Aeroport Charles-de-Gaulle(ロワシー・アエロポール・シャルル・ド・ゴール)」方面の終点のひとつ手前「Parc des Expositions(パルク・デ・ゼクスポジション)駅」を下車

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