メガネコラム:001「アクティヴィスト アイウェア」が大好きです!

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メガネコラム : 001

「アクティヴィスト アイウェア」が大好きです!

メガネに関するネタやメガネにあんまり関係のないネタも取り上げるこのコラム。
記念すべき第1回目は、メガネライターの僕がイチオシのブランド、
「ACTIVIST EYEWEAR(アクティヴィスト アイウェア)」の魅力をガッツリお伝えします!

元ナイキのデザイナーが手掛ける
ブルックリン発の新鋭ブランド。

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ヒンジレスのデザインで
スポーティな「第一形態」。

①2011年に発表されたプラ枠の「MODEL10.01」。「decora KOBE」の漆畑さんに現物を見せてもらい、その場で購入。②つい買ってしまった色違い。 ③テンプルはメタルの芯が見えるのがポイント。 ④後ろから見るとグリーンとブルーのポップな配色。 ⑤1830年代の船の幌に使われていたワックスキャンバスを使用したメガネケース、チーフにも仕えるセリート(メガネ拭き)、シリアルナンバー入りの説明書、と付属品も充実。価格4万7250円(サングラス)。

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コンパクトに折り畳める
ベーシックな「第二形態」。

①2012年に発表された「Adironduck Mattelce」。小振りなボストンはマットグレー×マットブルー。②細身のウェリントン「Cascade」。③クリアテンプルで芯材が透けて見えるので、コンビフレーム感覚で掛けられます。④コンパクトに折り畳めます。⑤二股テンプルは耳の手前で浅く分かれるので、“エグい”印象になりません。ともに価格3万6750円。

「新作メガネを見てもワクワクしない……」
“メガネ不感症”になったのは5年ほど前のこと。

メガネライターとしては致命的なこの問題、原因はトレンドにありました。2008年頃からメガネ業界に本格的なクラシックブームが押し寄せ、猫も杓子もウェリントンだらけ。自分的には“わかりやす過ぎる”流行にはのりたくないていうか、むしろ「今ウェリントン掛けたら負けじゃね?」みたいなノリがあって……。にも関わらず、これまで好きだったシートメタルや天地幅の浅い玉型が時代遅れに見えてくるからタチが悪い。かくしてトレンドに乗り遅れ、好きだったメガネにも戻れずに“メガネ不感症”になったのです。

そんな“メガネ不感症”を解消してくれたのが、ニューヨークはブルックリン発の「ACTIVIST EYEWEAR(アクティヴィスト アイウェア)」。通販番組みたいな展開ですんません。このアクティヴィスト アイウェアはブルックリンの“ヴィンテージ自転車愛好家”が2009年にスタートさせた新鋭ブランド。いちばんの特徴は特許技術の「スプリットフィット」を用いた二股テンプルです。写真右の「MODEL10.01」は2011年に発表された初期モデルで、いわば「第一形態」。二股テンプルの芯材には軽くて弾力性のあるβチタンを採用し、表面にラバーを接合。テンプルが頭部に沿って内側にカーブし、4本の“指”が優しく頭部をホールドします。欧米仕様の薄いノーズパッドですが、鼻の低い僕でもフィッティングなしでジャストフィット! しかもデザインはブルックリン、製造は日本というのも嬉しい。ちなみに、製造はメタルと異素材の一体成形技術で世界的に有名な「N」という工場が行っています。

さらに気に入っているのがクラシックな玉型。デザイナーは元ナイキで、ポールスミスのアイウェアなども手掛けたマーク・クレイグです。「MODEL10.01」はミドルサイズのウェリントンで、前面はツヤ感のあるブラウンで後ろがグリーンのラバー素材。グリーンのチラ見せが程よいアクセントになります。しかも、テンプルは耳の手前で浅く分かれるので悪目立ちしません。唯一の弱点は折り畳めないからかさばること。

続いて2012年の春に発表された「第二形態」の「Adironduck Mattelce」。プラ枠でもコンパクトに折りたためるように進化しました(メタルの第一形態は折り畳めました)。玉型も小ぶりなクリアカラーのボストンで旬を取り入れた絶妙なサジ加減。「第一」はテンプルが湾曲していてスポーティな印象なのに対して、折り畳める「第二」はよりベーシックな意匠に。ただ、個人的な感想としては「第一」の方がフィット感やデザインの完成度が高い。テンプル芯材を頭部に沿うように緩やかにカーブさせて、先端を折り曲げてフロントのカシメ飾りにするなど、デザインと機能が見事に融合。一分の隙もありません。「第二」は市場向けに少しハードルを下げたのでは? なんて勝手に妄想しています。

フリーザーのように進化!
究極の「第三形態」へ。

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モードにぶっ飛んだ!?
近未来的な「第三形態」。

①2013年のMIDO展で発表された第三形態の「Edmund-02」。ガッシリと太いテンプルは根元から二股に分かれます。②横から見るとテンプルのラインがアクセントに。③こちらもコンパクトに折り畳めます。④玉型はボリューム感のある“ちょっと外した”スクエア。上下で色を分けているのでブロウタイプのように掛けこなせます。⑤厚みあるテンプル根元の芯材にはエングレービングが。価格3万6750円。

さて、2013年の MIDO展で発表された「第三形態」の「Edmund-02」を見てください! 極太の二股テンプルがこめかみから分かれるぶっ飛んだデザイン。「次のフリーザーはどんな姿になるのかしら?」と期待してたら、「ツルツルになっちゃった!」的な微妙に裏切られた感! 掛け心地は「第一・第二」が頭部にふんわりとフィットしていたのに対して、「第三」はガッシリ固定する感じ(痛くはありません)。ぶっちゃけ、売れセンの「第二」を持続してほしかったけど、後から考えればこの選択で良かったってなるのかも。

さて、アクティヴィスト アイウェアを見て衝撃を受けた僕は、これまでメガネ雑誌で紹介させてもらったけど認知度が低いみたい。これには理由があります。大量生産を行わないアクティヴィスト アイウェアは“全モデル限定生産”なのです。それも世界限定718本や347本などで、全モデルがシリアルナンバー入り。日本から追加オーダーをかけても、なかなか入ってこないという状況なのです。

強烈なオリジナリティがあり、トレンドを知り尽くしたレンズシェイプ、掛け心地は驚くほど良くて、品質は日本製だから折り紙付き。これで価格は3万円代から揃うんだから、ぶっちゃけ、ピー(自主規制)みたいなしょーもないメガネを3万円出して買うなら、アクティヴィスト アイウェアの方が絶対におトクだし、メガネ通。どうですかね、みなさん?

超レアブランドのアクティヴィスト アイウェア。東京なら「BLINC AOYAMA」、関西なら「decora KOBE」などで購入できます(2013年7月現在)。現物を見て、掛けるだけでも価値あり!

メガネコラム